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ステンレス管・継手 とは

2024/02/18

#配管継⼿

ステンレスとは日本語で”さびにくい”という意味です。ステンレス鋼は鉄(Fe)にクロム(Cr)を含んだものをベースに作られており、クロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜(不動態皮膜)を作り、この保護皮膜がさびの進行を防ぎます。ステンレスは比較的高価格ですが、リサイクル性が高いことや薄肉管の場合軽量であることなどがメリットとなります。

ステンレス鋼は元素の配合によって100種類近くの種類がありますが、配管用によく使われるものとしてはSUS304とSUS316があり、SUS316は埋設配管など高い耐食性が要求される場面で使われます。

設備工事で使われるステンレス管にはネジ切ができる厚肉のタイプの「配管用ステンレス鋼管TP(JIS G 3459)」 とネジが切れない薄肉のSU管「一般配管用ステンレス鋼鋼管TPD(JIS G 3448)」 があります。TPについてはステンレスネジ込継手を使用します。TPD(SU管)については下記の通り様々な方式の継手があります。

TPD(SU管)用継手
●プレス式-専用の締め付け工具でプレスすることで接続できます。
→モルコジョイント(ベンカン)、ダブルプレス(ベンカン)、ミエグリップ(MIEテクノ)、SUSプレス(リケンCKJV)
●拡管式-管端部を拡管し、袋ナットの抜け止めとし、継手本体に接続します。
→ナイスジョイント(オーエヌ工業)、ゼットロック(プロイテリアル 旧日立金属)、サスフィット(リケンCKJV)、BKジョイント(ベンカン)、KKベスト(東尾メック)
●ナット式-継手本体と袋ナットを締め付け、スリーブを圧縮するメタルシール構造の継手です。締め付け工具はスパナやモンキーレンチでOK。鋼管・銅管・塩ビ管・樹脂ライニング鋼管などの接合もできます。
→MRジョイントⅡ(リケンCKJV)
●転造ネジ式-ナットの回転によりそろばん玉が管外周を遊星回転することで転造ねじを形成し、固定する方式のメカニカル形管継手です。パイプレンチで施工できます。
→そろばん継手(東尾メック) *アバカス継手から名称を変更しました
●差込式-継手本体にそのまま差込むだけで接合が完了します。
→EGジョイント(ベンカン)、タスカルジョイント(多久製作所)、一押(シーケー金属)
●カップリング式-継手内部に鋭利な歯状のリングが装着されており、ボルトを締め込むことで管の表面に食い込み、抜けを防止します。
→ストラブ・グリップ・Gタイプ(ショーボンドマテリアル)